NEWS / 2026.10.21

SNS運用代行の相場|月額の価格帯とフリーランス・代行会社の料金比較、見積もりの見方【比較表付】

更新日:2026年10月21日|ZiiiRA編集部

ムダなく任せられるSNS運用代行の相場。個人と会社の料金を比較。淡いセージグリーンの壁の前の木の机に、写真が並んだ画面のスマートフォンと見積もりの用紙、金色のペン、多肉植物が置かれている

SNS運用代行の料金を調べると、「月5万円から」と書くページもあれば「月50万円以上」と書くページもあって、どれを信じればいいのか迷ってしまいますよね。でも、その幅はでたらめではなく、任せる範囲の違いがそのまま金額に出ているんです。

上司から「で、結局いくらかかるの?」と聞かれて、言葉に詰まった経験はないでしょうか。

この記事では、SNS運用代行の相場を価格帯ごとに分けて、それぞれで任せられる範囲を整理します。そのうえで、月額以外にかかる費用、フリーランスと代行会社の料金比較、見積もりのそろえ方、自治体の公募に出ている実際の金額まで順番に紹介しますね。

先に答え

相場は、任せる範囲で月10万〜50万円に分かれます。

SNS運用代行の相場は、投稿の制作が中心なら月10万円未満、企画から分析まで任せると月10万〜30万円、動画の撮影や編集まで含めると月30万〜50万円以上がひとつの目安です。フリーランスは月2万〜15万円ほどと安く見えますが、任せられる範囲と止まったときの備えが違うので、月額ではなく「同じ範囲に直した総額」で比べると判断を誤りにくくなります。

この記事のポイント

  • SNS運用代行の月額の価格帯と、それぞれで任せられる範囲
  • 月額が上下する5つの条件と、月額のほかにかかる費用
  • フリーランスと代行会社の料金比較(比較表付き)
  • 見積もりを同じ条件にそろえて比べる手順
  • 自治体の公募に見る、任せる範囲と金額の関係

こんな人向け

InstagramやTikTokの運用を外に任せたいと考えていて、社内に出す予算の目安と、頼む先の比べ方を知りたい担当者や経営者の方に向けて書いています。

任せられる仕事の範囲や、会社の見分け方から全体を知りたい方は、先に → SNS運用代行の選び方 を読んでみてください。この記事では、そのうち「相場と料金の比べ方」に絞ってお話しします。

1.SNS運用代行の相場は月いくら? 価格帯ごとに任せられる範囲

結論

最も多いのは月10万〜30万円の帯です。

SNS運用代行の月額は、大きく5つの帯に分けて考えると整理しやすくなります。支援会社が公開している2026年の相場整理では、月10万〜30万円の帯がいちばん依頼が多いとされていますよ。

明るい会議室で、女性の担当者と男性の同僚が、タブレットに映したSNSの投稿一覧と資料を見ながら月の予算を考えている様子

価格帯ごとの範囲(比較表)

月額の帯 主に任せられること 動画 作戦づくり(何を、なぜ投稿するか) 向いている会社
5万円未満 月4〜8本ほどの画像投稿の制作と投稿 ほぼ含まれない 自社で決める 方針は社内で決められ、作る手だけが足りない
5万〜10万円 月8〜12本ほどの投稿と、簡単な月次の報告 手持ちの素材の簡単な編集まで 自社で決めることが多い 投稿を止めないことを最優先にしたい
10万〜30万円 月12〜20本ほどの投稿、コメントへの返信、月次の報告と改善の提案 ショート動画を月に数本 含まれる 何を投稿するかから一緒に考えたい
30万〜50万円 撮影と編集を含む動画中心の運用、広告との組み合わせ 撮影から編集まで 含まれる リールやTikTokを主役にしたい
50万円以上 複数の媒体の同時運用、専任の担当者、広告や外部の発信者との施策 まとまった本数を継続 含まれる SNSを集客の柱として育てたい

月額の帯と本数は、支援会社が公開している相場整理(2026年8月更新)をもとにしています。公的な平均ではなく、会社ごとに中身は変わるので、物差しとして使ってみてください(出典は記事末)。

運用まで任せずに、ショート動画を作る部分だけを外に頼む場合の1本あたりの相場は、ショート動画制作の相場と依頼先の選び方で比べています。

帯が上がるほど「作業」から「判断」に変わる

表を上から下へ見ると、増えていくのは投稿の本数だけではありません。帯が上がるにつれて、「何を投稿するか」「数字を見て次に何を変えるか」という判断まで、相手に任せる割合が増えていくんです。

月5万円未満の帯は、言ってみれば「手を借りる」契約と言えるでしょう。何を投稿するか、どんな言葉で書くかは自社で決めて、作る作業と予約投稿を手伝ってもらう形になります。

月10万〜30万円の帯からは、「頭も借りる」契約に変わります。競合のアカウントを調べ、見てほしい人を決め、毎月の数字から次の企画を出してもらえるかどうかが、この帯の値打ちを分けるところではないでしょうか。

どの帯から検討すればよいか

迷ったら、まず「社内に、何を投稿するかを決められる人がいるか」を確かめてみてください。いるなら月10万円未満の帯で足りることも多く、いないなら月10万〜30万円の帯から見ていくほうが、あとで「思っていたのと違う」となりにくいでしょう。

ただし、ここに並べた金額はあくまで市場全体の幅です。同じ月20万円でも、撮影が含まれるか、報告が数字の羅列だけか改善の提案までかで、手に入るものは大きく変わります。

2.月額が上下する5つの条件

結論

金額を動かすのは、本数より動画と撮影です。

見積もりの差は、主に5つの条件から生まれます。中でも大きく効くのは動画を作るかどうかで、ここを決めないまま見積もりを取ると、各社の金額がそろいにくいでしょう。

パン屋の店内で、店員の女性が焼きたてのパンを持ち、男性が三脚に付けたスマートフォンでSNS用の動画を撮影している様子

月額が上下する5つの条件

条件 金額が上がる方向 金額が下がる方向
① 投稿の形 リールやTikTokの動画が中心 画像の投稿が中心
② 素材の用意 撮影の出張、出演者の手配まで頼む 写真や動画の素材を自社で用意する
③ 作戦づくりと改善 競合の調査、毎月の改善の提案まで頼む 方針は自社で決め、作業だけを頼む
④ 媒体の数 InstagramとTikTokなど複数を同時に 主役の媒体を1つに絞る
⑤ 反応への対応 コメントやメッセージへの返信、毎日の見守りまで 返信は自社で行う

動画を入れると、なぜ金額が跳ねるのか

画像の投稿は、写真と文字の組み合わせで作れます。一方でリールやTikTokの動画は、企画、撮影、編集、文字入れと工程が増え、1本ごとにかかる時間が大きく変わってしまいますよね。

クラウドソーシングで実際に出ていたSNS運用の募集を集計した調査(2026年9月14日取得、280件)でも、報酬の下限の中央値は、作業中心の募集が3万円だったのに対し、動画の編集を含む募集は5万円でした。個人に頼む場合でも、動画が入るだけで金額の水準が一段上がることが分かります。

媒体ごとの考え方

Instagramは、画像の投稿とリールの両方を組み合わせることが多く、どちらに比重を置くかで金額が変わってくるんです。リールまで任せる場合の内訳や、プロフィールの整え方まで含めた頼み方は、→ インスタ運用代行の費用と選び方 で詳しく解説しています。

TikTokは、ほぼすべての投稿が縦長の動画になるので、同じ本数ならInstagramの画像中心の運用より高くなりやすい媒体です。社員が出演するのか、撮影をどこで行うのかを先に決めておくと、見積もりの幅がぐっと狭まりますよ。

「せっかくだから全部の媒体で」と考えたくなる気持ちは、よく分かります。……と言いつつ、筆者も見積もりの合計を見て、そっと媒体を1つ減らした経験があるので耳が痛いのですが。最初は主役の媒体を1つに決めて、手応えを見てから広げるほうが、同じ予算でも中身の濃い運用になりやすいでしょう。

3.月額のほかにかかる費用:初期費用・広告費・追加の制作費

結論

月額だけでなく、1年の総額で比べます。

SNS運用代行の見積もりには、毎月の運用費のほかに、最初に1回だけかかる費用や、使った分だけかかる費用が乗ってきます。ここを見落とすと、月額が安い会社を選んだつもりが、1年で見ると高くついた、ということが起こりやすいでしょう。

月額のほかにかかる主な費用

費用 中身 公開されている目安 確かめたいこと
初期費用 アカウントの設計、見てほしい人の設定、投稿の方針づくり、最初の素材の準備 0〜30万円ほど すでにアカウントがある場合に減るか
追加の制作費 契約の本数を超えた投稿、撮影の追加 1本ごと、1回ごとに見積もり 月の本数を超えたときの単価
広告の運用費 SNS広告を出すときの設定と見直し 広告費の15〜25%ほど+広告費そのもの 最低の出稿額があるか
その他 撮影の出張費、出演者やモデルの手配、外部の発信者への依頼 内容しだい 月額に含まれるか、別か

目安の金額は、支援会社が公開している費用の内訳(2026年8月更新)によるものです。会社によって呼び方も分け方も違うので、見積もりの項目名が違っても、中身で照らし合わせてください。

広告費は「運用費」とは別のお財布

広告を出す場合は、InstagramやTikTokに払う広告費そのものと、それを動かす人への手数料の2つが別々にかかります。手数料は広告費に対する割合で決める会社が多いので、広告費を増やすと手数料も一緒に増える点は覚えておきたいところですね。

広告費そのものの相場や、月の予算の決め方は、インスタ広告の費用で詳しく解説しています。

広告にかかるお金の考え方は、媒体は違いますが、→ YouTube広告の費用 で「広告費・制作費・運用費の3つの合計」として整理しています。SNS広告でも同じ考え方で、予算の上限と見る数字を先に決めておくと安心です。

1年の総額に直してみる

社内に予算案を出すときは、「初期費用+月額×12か月+追加の見込み」で1年の総額を出しておくと、比べる話が一気に進みますよ。たとえば、初期費用0円・月22万円の会社と、初期費用30万円・月20万円の会社なら、1年の合計は264万円と270万円になる計算です(金額は計算の例です)。

月額だけを見ると後者のほうが安く見えますが、初期費用を足して1年で並べると、順番がひっくり返ってしまうんです。契約期間の縛りがある会社なら、最低契約期間の分も合わせて書いておきましょう。

4.フリーランスと代行会社の料金比較

結論

フリーランスは安い分、自社で決める範囲が広がります。

フリーランスに頼むと、月額は代行会社のおよそ数分の1に収まることが多いでしょう。ただ、その差は「同じものが安く買える」差ではなく、「作戦を決める役と、止まったときの備えを、誰が持つか」の差だと考えてください。

自宅の作業部屋で、フリーランスの女性がノートパソコンで動画を編集している様子

フリーランスと代行会社の料金比較表

比べる点 フリーランス(個人) SNS運用の代行会社 マーケティング支援会社(総合型)
月額の目安 2万〜15万円ほど 10万〜50万円ほど 20万〜100万円以上
初期費用の目安 0〜5万円ほど 10万〜30万円ほど 個別の見積もりが多い
主に任せられること 投稿の制作と投稿、得意な分野の作業 作戦づくりから制作、投稿、報告まで SNSに加えて広告やサイトなどとの組み合わせ
作戦づくり 本人の経験しだい チームで組み立てる 他の施策と合わせて組み立てる
動画の撮影と編集 できる人とできない人がいる 撮影や編集の担当がいることが多い 外部と組んで対応することが多い
契約期間 1か月からの短い契約もしやすい 3〜6か月の最低契約が多い 半年〜1年が多い
止まったときの備え 体調や他の仕事で止まると代わりがいない 担当が替わっても続けやすい 担当が替わっても続けやすい
自社に残るもの 本人に残りやすい 手順や報告の形で残しやすい 手順や報告の形で残しやすい

金額の目安は、支援会社が公開している依頼先別の比較(2026年8月・9月更新)をもとにしています(出典は記事末)。

フリーランスの「実際の相場」は思ったより低い

フリーランスに頼む場合の目安として、公開されている整理では月2万〜15万円ほどの幅がよく挙げられていますよね。一方で、クラウドソーシングで実際に出ていた募集を集めた調査では、報酬の下限が1〜3万円の募集がいちばん多く、金額が書かれた募集の35%を占めていたそうです。

同じ調査で、下限が10万円以上の募集も25%あり、その中身は複数のアカウントをまとめて任せるものや、動画の制作、広告まで含むものだったそうです。つまり、フリーランスの料金にも「作業の手を借りる帯」と「担当者を1人置く帯」の2つの山があるわけですね。

安さの理由を知っておく

フリーランスの料金が低いのは、営業や事務所などの固定費が少なく、払ったお金がほぼそのまま作業の対価になるからです。その一方で、作戦を決める人、確認する人、止まったときに代わる人は、自社の側で用意しなければなりません。

社内に「何を投稿するか」を決められる人がいて、作る手だけが足りないなら、フリーランスはとても相性のよい頼み先になります。逆に、何から始めればよいか分からない段階で安さだけを理由に選ぶと、毎月の指示出しに追われて、担当者の手が結局空かないことになりがちです。

どちらを選ぶかの目安

こんな状態なら 向いている頼み先
方針は決まっていて、画像や動画を作る手だけが足りない フリーランス
何を投稿するかから一緒に考えてほしい SNS運用の代行会社
SNSを広告やサイトと組み合わせて、問い合わせまでつなげたい マーケティング支援会社
まずは小さく試して、外に任せること自体が合うかを見たい フリーランスに短い期間で

SNSの外まで含めて任せる話になると、相手選びの軸も変わります。YouTubeのチャンネルまで任せたい場合の費用と範囲は、→ YouTube運用代行の費用と選び方 で、月額の3つの価格帯として整理しています。

5.フリーランスに頼むときに、契約で確かめたいこと

結論

取引の条件と、権利の行き先を書面に残します。

フリーランスとの取引には、2024年11月1日から「フリーランス・事業者間取引適正化等法」(フリーランス法)が適用されています。頼む側の会社にも守る決まりがあるので、料金の話と一緒に押さえておきましょう。

頼む側が守ること(フリーランス法のポイント)

  • 取引の条件をはっきり示す:何を頼むか、報酬の額、支払う日などを、書面かメールなどの電磁的な方法で示します。これは従業員がいない会社や個人が頼む場合も含め、すべての発注者に求められます。
  • 報酬は60日以内に支払う:従業員を使っている会社が頼む場合は、成果物を受け取った日から60日以内のできるだけ早い日に支払日を決め、その日までに支払う必要があります。
  • 一方的な値下げややり直しをさせない:1か月以上続く取引では、あとからの減額や、正当な理由のないやり直しの要求などが禁止されています。
  • 長く続けた契約を切るときは予告する:6か月以上続く取引を途中で解除したり更新しなかったりする場合は、原則として30日前までに予告が必要です。

細かい条件や例外は、公正取引委員会と厚生労働省の公開資料で確かめてください(出典は記事末)。

アカウントと素材の権利を決めておく

料金とは別に、あとで揉めやすいのが「アカウントの持ち主」と「作った素材の権利」です。アカウントは自社の名義で作り、ログインの情報も自社で管理したうえで、相手には必要な権限だけを渡す形にしておくと安心でしょう。

作った画像や動画を、契約が終わったあとも自社で使い続けられるか、ほかの媒体や広告に使い回せるかも、最初に決めておきたい点ではないでしょうか。ここを決めないまま契約が終わると、過去の投稿の素材を広告に使いたくなったときに、改めて許可をもらいに行くことになってしまいます。

動画の権利の決め方は、制作を頼むときと同じ考え方で整理できるんです。確認の観点は → 動画制作会社の選び方 で、見積もりと合わせてまとめています。

止まったときの決まりも書いておく

フリーランスに頼む場合、いちばん大きな心配は「本人が動けなくなったときに投稿が止まること」ではないでしょうか。急ぎの連絡の手段、代わりに投稿する人、作りかけの素材の受け渡し方を、最初の契約の段階で決めておくと、慌てずにすみます。

6.自社で運用する場合と比べる:見えにくい費用

結論

内製の費用は、担当者の時間で見積もります。

自社で運用すれば外に払うお金はかからないので、いちばん安く見えますよね。でも、担当者の時間という見えにくい費用がかかっていて、それを数えないまま比べると、外に任せる判断が遅れがちなんです。

自社で運用する場合の進め方や、来店・問い合わせまでの流れの作り方は、インスタ集客のやり方で紹介しています。

オフィスの机で、男性の社員がノートパソコンとスマートフォンを手に、SNSの運用作業をしている様子

内製と外注の費用の見え方

比べる点 自社で運用する 外に任せる
目に見える費用 ほとんどかからない(道具の利用料くらい) 月額と、月額以外の費用
見えにくい費用 担当者の企画、撮影、編集、投稿、返信の時間 社内の確認、素材集め、打ち合わせの時間
立ち上がり 投稿の型ができるまで時間がかかる 設計から入るので早いことが多い
続けやすさ 担当者が忙しくなると止まりやすい 契約がある間は止まりにくい
自社に残るもの 知見がそのまま残る 引き継ぎを決めておかないと残りにくい

担当者の時間をお金に直してみる

内製の費用を見積もるときは、「1本を作るのにかかる時間 × 月の本数 × 担当者の時給」で、ざっくりお金に直してみてください。企画、撮影、編集、文章、投稿、返信まで1人で抱えると、1本にかかる時間は思っている以上に長くなります。

ZiiiRAが企業の動画の運用を支援する中でも、「兼任の担当者が、本業の締め切りが重なった月に投稿を止めてしまう」という流れはよく見かけます。外に任せるかどうかは、金額の比較だけでなく、「その時間を本業に戻したら何が進むか」と合わせて考えると、社内の納得が得やすくなるでしょう。

外に任せても、社内の手間はゼロにならない

外に任せた場合も、投稿の確認、社内の素材集め、毎月の打ち合わせの時間はかかります。月に何時間までなら社内で出せるかを先に決めておき、それを超えない頼み方を選ぶと、任せたのに忙しいままという事態を防げますよ。

7.見積もりの見方:同じ条件にそろえて比べる手順

結論

見積もりは、1本あたりと範囲をそろえて比べます。

複数の会社やフリーランスから見積もりを取ると、本数も中身も書き方もばらばらで、金額だけでは比べられないことがほとんどです。比べる前に、条件をそろえる手順を踏んでおくと、適正かどうかが見えてきます。

木の机の上に、2社分の見積書が並べて置かれ、そのあいだに黄色の蛍光ペンが置かれている様子

比べる前にそろえる4つの手順

  1. 頼む範囲を1枚にまとめる:媒体、月の本数(画像と動画の内訳)、撮影の有無、返信の範囲、報告の頻度を書いて、全社に同じ紙を渡します。
  2. 1本あたりの金額に直す:月額を月の本数で割り、画像と動画を分けて比べます。月20万円で12本なら、1本あたり約1.7万円という計算です。
  3. 月額以外を足して1年の総額にする:初期費用、追加の制作費、広告の手数料、最低契約期間を足して、1年でいくらになるかを並べます。
  4. 数字に表れない中身を確かめる:報告に改善の提案が入るか、修正は何回までか、素材とアカウントの権利はどうなるかを、同じ質問で確かめます。

見積もりの比べ方のチェック表

確かめる点 見るところ よくあるつまずき
本数の内訳 画像と動画、ストーリーズが分かれているか 「月12本」の中に、短いストーリーズが混ざっている
作る範囲 企画、撮影、編集、文章のどこまでか 撮影は別料金だったと、あとで分かる
報告の中身 数字だけか、次に変えることまでか 毎月の報告が、画面の写しを並べただけ
修正の回数 1本あたり何回まで直せるか 社内確認が多い会社ほど、追加の費用が膨らむ
契約の期間 最低契約期間、解約の連絡の時期、違約金 3か月で見直すつもりが、半年は解約できない
権利 アカウントの名義、素材を使い続けられるか 契約終了後に素材が使えない

安すぎる見積もりのサイン

相場より明らかに安い見積もりは、範囲が書かれていないか、修正の回数や報告が含まれていないことが多いものです。金額そのものより、「何が含まれていないか」を質問して、答えがはっきり返ってくるかを見てみてください。

逆に、高い見積もりがいつも割高とは限りません。撮影や改善の提案まで含んでいて、社内の手間が大きく減るなら、1年の総額と社内の時間を合わせて見たときに、むしろ割安になることもあるんです。

頼む範囲をそろえて、見積もりを比べたい方へ

媒体ごとに費用が変わる理由と、見積もりや提案の読み方を、書き込み式のシートとチェックリストつきでまとめた無料資料「SNS運用代行の選び方と相場」(全28ページ)を、資料のページで公開しています。

  • 頼む範囲をそろえてから、各社の見積もりを横に並べて比べられます
  • 月額だけでなく、社内の手間まで含めて頼み先を選べるようになります

8.実例:自治体の公募に見る、任せる範囲と金額

結論

公募の金額も、範囲の広さで大きく変わります。

民間の代行の料金は、各社の資料や見積もりの中にあって、外からは見えにくいですよね。そこで参考になるのが、自治体がSNSの運用を外部に任せるときに公開する公募の資料です。上限額と仕様書がセットで公開されているので、「どこまで任せると、どれくらいの金額になるか」を外から確かめられます。

ここで紹介する金額は、提案できる上限の額であり、実際の契約額ではありません。

実例1|山県市(岐阜県):既存のアカウントの運用サポート

山県市は、2025年7月にリニューアルした市の公式Instagramについて、2026年3月に「山県市公式Instagram運用サポート業務委託」の公募を行いました。委託費の上限は2,904千円(消費税込み)で、委託期間は契約の日から2027年3月12日までとされていますね。

仕様書に書かれた主な範囲は、次のとおりです。

  • フォロワーの目標(1万7,000人)に向けた作戦の提案と、トラブルが起きたときの対応
  • リール動画か画像の投稿を週2回以上、別にストーリーズを週2回以上、月ごとの投稿計画づくり
  • 月次の運用報告書と、月1回程度の打ち合わせ
  • 翌年度から市の職員だけで運用できるよう、投稿と撮影のマニュアルづくりと、職員向けの講座を年2回
  • 撮影した画像や動画の著作権は、すべて市に帰属させること

上限額を12か月で単純に割ると、ひと月あたり約24万円の計算になります(実際の期間は、契約の日から翌年3月12日までです)。投稿の本数そのものは週2回以上と多くありませんが、撮影、報告、マニュアル、講座まで含めた範囲で、この金額の枠が組まれているわけですね。

ZiiiRA

ポイント:「翌年度は自分たちで回せるようにする」まで範囲に入れている点が学びになります。外に任せる期間を、社内に知見を残すための期間としても使う頼み方です。

実例2|横須賀市(神奈川県):アカウントの新設から運用まで

横須賀市は、2026年4月に「Instagramアカウント新設・運用支援業務委託」のプロポーザルを公告しました。提案の上限額は10,000,000円(消費税込み)で、履行期間は契約締結日から2027年3月31日までとなっているんです。

仕様書と、公開された質問への回答に書かれた主な範囲は、次のとおりです。

  • アカウント名、プロフィール、見てほしい人、投稿の方針と見た目のルール、承認の流れや炎上時の対応のルール、成果の指標と中長期の計画づくり
  • フィードとリールを合わせて月12投稿以上、ストーリーズを月12投稿以上、市内での撮影を4回以上
  • 作った素材は、市が編集や別の用途への使い回しをできる形で納品すること
  • キャンペーンなどフォロワーを増やす施策は、月12投稿とは別枠での提案
  • 月次の報告、投稿ごとの詳しい分析、四半期ごとの作戦の見直し

月の投稿数は山県市と大きくは変わりませんが、アカウントを一から設計する工程、撮影の回数、別枠の施策、四半期ごとの見直しまで含むことで、上限額は3倍以上になっています。市が質問への回答で、最も重視する数字として「保存率」を挙げていたのも、見逃せない点でしょう。

ZiiiRA

ポイント:月の本数が同じでも、「最初の設計」「撮影」「本数とは別の施策」が入ると、金額の桁が変わります。見積もりを比べるときは、本数ではなくこうした範囲の差を見てください。

2つの例から分かること

比べる点 山県市 横須賀市
状態 既存のアカウントの運用サポート アカウントの新設から運用まで
上限額(税込) 2,904千円 10,000,000円
期間 契約の日〜2027年3月12日 契約締結日〜2027年3月31日
投稿の量 リールか画像を週2回以上+ストーリーズ週2回以上 フィードとリールで月12以上+ストーリーズ月12以上
特徴的な範囲 マニュアルと職員向け講座で、翌年度の内製化を目指す 設計一式、撮影4回以上、別枠の施策、四半期の見直し
権利 画像や動画の著作権は市に帰属 市が編集・使い回しできる形で納品

どちらの公募も、権利の行き先と、作った素材をあとで使えるかを最初に決めているのが印象的です。民間の会社が頼むときにも、そのまま真似できる決め方ではないでしょうか。

9.予算別:月いくらで、何から任せるか

結論

予算が限られるなら、作る工程から任せます。

予算が決まっている場合は、「どの工程を外に出すと、社内がいちばん楽になるか」から逆算すると、ムダの少ない頼み方になります。いきなり全部を任せるより、時間のかかる工程から順に外に出すほうが、費用に対する手応えを感じやすいんです。

明るいオフィスで、女性の担当者がノートパソコンでオンラインの打ち合わせをしながら、ノートにメモを取っている様子

予算ごとの任せ方の目安

月の予算 任せ方の例 社内に残すこと
5万円未満 フリーランスに画像の制作と投稿の予約を頼む 何を投稿するか、文章の確認、返信
5万〜15万円 フリーランスか代行会社に、動画の編集を含む制作を頼む 企画の方向、撮影の立ち会い、返信
15万〜30万円 代行会社に、企画から投稿、月次の報告まで頼む 毎月の確認、社内の素材集め
30万円以上 撮影を含む動画中心の運用や、広告との組み合わせまで頼む 目的と成果の数字の判断

最初の3か月は「試しの期間」として組む

SNSの運用は、始めてすぐに数字が大きく動くことは多くありません。最初の3か月ほどは、投稿の型を固めて、どの投稿が保存されたり見られたりするかを確かめる期間として、社内にも説明しておくと途中で止められにくくなります。

そのうえで、3か月目の打ち合わせで「続ける範囲」「減らす範囲」「足す範囲」を見直してみてください。最低契約期間が長い会社を選ぶ場合は、この見直しのタイミングで範囲を変えられるかも、契約前に聞いておくと安心ですよ。

動画を自社で撮ると、同じ予算で中身が増える

動画の撮影を自社で行い、編集と投稿だけを任せる形にすると、同じ予算でも動画の本数を増やしやすくなります。スマートフォンでの撮り方のルールを相手に作ってもらい、社内で撮った素材を送る、という分け方は、予算が限られる会社ほど試す価値があるでしょう。

動画の制作そのものにかかる費用の幅は、→ 動画制作の費用相場 で、作り込みの段階ごとに整理しています。SNS用の短い動画と、会社紹介などの長い動画では金額の考え方が違うので、あわせて確かめてみてください。

10.SNS運用代行の相場のよくある質問

結論

迷いやすい点は、ここで先に確かめます。

SNS運用代行は、月いくらから頼めますか?

画像の投稿の制作と予約だけなら、月5万円未満から頼める例があります。企画や毎月の改善の提案まで任せる場合は、月10万〜30万円の帯から見ていくのが目安です。動画の撮影や編集まで含めると、月30万円以上になることが多いでしょう。

フリーランスに頼むと、どれくらい安くなりますか?

公開されている整理では、フリーランスは月2万〜15万円ほど、代行会社は月10万〜50万円ほどが目安とされています。ただし、作戦を決める人や止まったときの代わりは自社で用意する必要があるので、社内の時間まで含めた総額で比べてください。

初期費用は必ずかかりますか?

必ずではありません。公開されている目安では0〜30万円ほどで、すでにアカウントがあり方針も決まっている場合は、減ったりかからなかったりすることがあります。何に使う費用なのかを、項目ごとに聞いてみてください。

成果報酬で頼むことはできますか?

フォロワーの増加や売上に応じて報酬が変わる契約を用意している会社もあります。ただ、SNSの成果は商品や時期にも左右されるので、固定の部分がまったくない契約は、頼む側にとっても相手にとっても続けにくい形になりがちです。成果の数字は、報酬の条件ではなく、毎月の見直しの物差しとして決めておくほうが話がまとまりやすいでしょう。

契約期間はどれくらいが普通ですか?

代行会社では、3〜6か月の最低契約期間を設けている会社が多く見られます。フリーランスは1か月からの短い契約にも応じやすい一方で、長く続ける場合は、フリーランス法に沿って取引の条件を示し、更新や終了のルールも決めておくことが大切です。

まとめ:SNS運用代行の相場は「範囲をそろえた総額」で比べる

結論

相場は、同じ範囲に直した総額で比べます。

「月5万円から」と「月50万円以上」の差は、任せる範囲の差でした。金額の幅に振り回されないコツは、範囲をそろえ、月額以外も足して、1年の総額で並べることです。

  • 月額の目安は、投稿の制作が中心なら月10万円未満、企画から分析までなら月10万〜30万円、動画の撮影や編集まで含むと月30万円以上
  • フリーランスは月額が低い分、作戦づくりと止まったときの備えを自社で持つ必要があり、契約ではフリーランス法の決まりと権利の行き先を書面に残す
  • 自治体の公募でも、月の本数より「最初の設計」「撮影」「内製化の支援」といった範囲の差で金額が大きく変わっていた

次の1アクション

第7章の「比べる前にそろえる4つの手順」の1つめとして、自社が頼みたい範囲(媒体、月の本数と内訳、撮影の有無、返信の範囲)を1枚に書き出してみてください。それを見積もりの依頼に添えるだけで、返ってくる金額が比べられるものに変わります。

無料資料:SNS運用代行の選び方と相場

InstagramやTikTokの運用を外に任せたい企業の担当者に向けた、全28ページの資料です。

  • 頼む範囲を決めるための書き込み式シートがあります
  • 媒体と任せ方ごとの費用の目安を確かめられます
  • 契約前に見る点を、チェックリストで確認できます

資料のページから、無料でダウンロードしていただけます。

SNSとYouTubeをまとめて、どこから外に任せるかを整理したい方は、無料相談もご利用ください。無理な営業や、根拠のない約束はしません。お話を伺って難しいと判断した場合も、正直にお伝えします。

支援内容はサービス紹介にまとめています。

ZiiiRA

運営会社:ZiiiRA

企業・経営者・専門家のビジネスYouTubeを、戦略設計から企画・制作、運用・改善まで支援しています。支援チャンネル数80以上、累計制作本数3,000本以上(ロング・ショート合計。公式サイト掲載の実績)。※成果は、案件・期間・市場環境によって異なります。

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出典

  • 株式会社Epace「SNS運用代行の相場はいくら?2026年版の費用内訳と賢い選び方」(2026年4月23日公開・8月8日更新) https://e-pace.co.jp/column/sns-management-service-market-price/
  • 株式会社TaTap「SNS運用代行の費用相場を徹底解説|料金プラン別の業務内容・選び方・費用対効果の高め方まで完全ガイド」(2026年9月17日更新) https://tatap.jp/knowledge/sns-management-outsourcing-costs-and-price-ranges/
  • 株式会社TaTap「インスタ運用代行の費用相場【2026】」(2026年10月2日更新) https://tatap.jp/knowledge/instagram-management-service-fees/
  • ママキャン「SNS運用代行の料金相場|実際の募集542件を集計しました」(2026年9月29日公開、2026年9月14日取得の募集を集計) https://mamcamp.com/sidejob/sns-management-agency-price/
  • 公正取引委員会「フリーランスの取引適正化に向けた公正取引委員会の取組」 https://www.jftc.go.jp/fllaw_limited.html
  • 厚生労働省「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/zaitaku/index_00002.html
  • 山県市「山県市公式Instagram運用サポート業務委託に係る公募型プロポーザルの実施」(2026年3月2日更新、実施要領・仕様書) https://www.city.yamagata.gifu.jp/soshiki/somu/53095.html
  • 横須賀市「令和8年度Instagramアカウント新設・運用支援業務委託にかかるプロポーザルの実施について」(仕様書・実施要領・質問回答) https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0533/nyuusatu/20260413.html

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※2026年10月時点の情報です。