
展示会のブースや商談の場で、毎回同じ会社の説明をくり返していて「これ、動画にできないかな」と思ったことはないでしょうか。いざ作ろうとすると、何を入れるのか、何分にするのか、いくらかかるのかで手が止まってしまう方も多いはずです。
実は、会社紹介動画は「誰に見せて、見たあと何をしてほしいか」を1つ決めるだけで、入れる内容も長さもほとんど決まるんです。
この記事では、使える場面、入れる材料の選び方、目的別の構成テンプレート、長さの使い分け、作り方の流れと費用、実際の企業の使い方まで、順番に紹介しますね。
先に答え
会社紹介動画は「見せる相手」と「見たあとの行動」を先に決めて作ります。
会社紹介動画とは、自社がどんな会社で、何が強みで、どんな人が働いているかを、数十秒から数分の映像で伝える動画のことですね。営業、採用、展示会、公式サイトなど使える場面が広い分、全部を1本に詰め込むと、誰にも刺さらない動画になりがちです。まずは一番使う場面を1つ決め、その場面に合う内容と長さで作りましょう。そのうえで、短い版や場面別の版を足していくと、1回の撮影を何度も使い回せますよ。
この記事のポイント
- 会社紹介動画が役に立つ場面と、会社案内のパンフレットとの違い
- 入れる材料の選び方と、営業・採用・展示会向けの構成テンプレート
- 30秒・1分・3〜5分の長さの使い分け
- 作り方の流れと期間、公開されている費用の目安
- 自社で作るか外に頼むかの比べ方と、実際に使っている3つの例
こんな人向け
はじめて会社紹介動画を作る企業の担当者や、予算を決める経営者・マーケティングの責任者に向けて書いています。「何を入れればいいか分からない」「作ったあとにどう使えばいいか知りたい」と感じている方に、そのまま使える内容です。
目的ごとの動画の種類を全体から見たい方は、→ 企業の動画制作ガイド もあわせて読んでみてください。この記事では、会社そのものを紹介する1本に絞ってお話しします。
目次
1.会社紹介動画とは?使える場面と会社案内との違い
結論
会社案内を「見るだけで伝わる形」にしたものが会社紹介動画です。
会社案内のパンフレットは、読む人が自分のペースで読み進めます。会社紹介動画は、映像と声で決まった順番に伝えるので、現場の空気や働く人の表情まで短い時間で届けられるんです。

使える場面は思った以上に広く、場面ごとに見る人も、見たあとにしてほしいことも変わります。
| 使う場面 | 主に見る人 | 見たあとにしてほしいこと |
|---|---|---|
| 営業メール・商談の前 | 取引を考えている会社の担当者 | 商談の時間をとってもらう |
| 展示会のブース | 通りがかりの来場者 | 足を止めて話を聞いてもらう |
| 会社説明会・採用サイト | 就職や転職を考えている人 | 説明会や選考に申し込んでもらう |
| 公式サイトのトップや会社概要 | 社名で調べて来た人 | 問い合わせや資料請求をしてもらう |
| 入社した人への説明 | 新しく入った社員 | 会社の全体像をつかんでもらう |
実際に使っている会社の手応えも、数字で出ているんです。動画制作会社のムビサクが、会社紹介動画を使っている担当者200人に聞いた2026年8月の調査では、「期待以上の効果があった」が21.5%、「ある程度の効果があった」が51.0%で、合わせて72.5%が効果を感じていました。
作った目的で多かったのは、「認知向上・集客」48.0%、「ブランディング・信頼性の向上」47.5%、「営業促進」40.5%、「採用強化」33.0%です。効果を感じた145人が挙げた中身は、「企業イメージ・信頼性の向上」57.2%、「認知度の向上」50.3%、「営業での企業理解の促進」31.0%、「問い合わせ・商談・受注の機会の増加」26.9%と続きますよ。
会社紹介動画は、優秀な営業担当がもう1人増えるようなものかもしれません。しかもこの営業担当は、深夜でも休日でも文句を言わずに同じ説明をしてくれるんです。
2.会社紹介動画に入れる内容:7つの材料から3つに絞る
結論
材料は7つありますが、1本で伝えるのは3つまでに絞ります。
会社紹介動画に使える材料は、だいたい次の7つですね。全部入れたくなる気持ちはよく分かりますが、動画は読み返せないので、詰め込むほど何も残らなくなってしまいます。
| 材料 | 中身の例 | 特に向く目的 |
|---|---|---|
| 事業内容 | 何を、誰に、どう届けている会社か | 営業、公式サイト |
| 強み | 他社と比べて選ばれている理由 | 営業、展示会 |
| 実績・数字 | 取引社数、創業年、納品数、シェア | 営業、信頼づくり |
| 現場・設備 | 工場、店舗、オフィス、作業の様子 | 営業、採用 |
| 働く人 | 社員の声、1日の流れ、職種 | 採用 |
| 理念・ビジョン | 大事にしていること、これから目指すこと | 採用、ブランドづくり |
| 沿革 | 創業のきっかけ、大きな転機 | ブランドづくり、入社した人への説明 |
制作会社を紹介するサービスの動画幹事は、ナレーションは60秒で180文字までが目安で、伝えるメッセージは60秒の動画で3つまでが限界だと説明しています。
選び方はシンプルで、表の右の列から自社の目的に合う材料を3つ選ぶだけです。たとえば営業向けなら「事業内容・強み・実績」、採用向けなら「現場・働く人・理念」という組み合わせが作りやすいでしょう。
残った材料は捨てるのではなく、別の版や別の動画に回します。社員の声をじっくり聞かせたい場合は、→ インタビュー動画の作り方 で紹介している形で、1本を独立させたほうが伝わりますよ。
カレーにも唐揚げにもラーメンにもなるお弁当は、見た目にはにぎやかでも、結局どれもおいしく食べられないものです。動画も同じで、主役を3つに決めたほうが味がはっきりします。
3.構成テンプレート:基本の流れと目的別の並べ方
結論
基本の流れは同じで、目的によって並べる順番を変えます。
会社紹介動画の構成は、次の7つの場面でできています。この並びを下敷きにして、選んだ3つの材料を当てはめていくと、台本の骨組みがすぐに作れますね。
- つかみ(最初の5秒):見る人の悩みや、目を引く一場面から始める
- 何の会社か:社名と事業を一言で伝える
- 強み:選ばれている理由を1つか2つに絞って見せる
- 証拠:実績の数字、お客様の声、現場の映像で裏づける
- 人と現場:働く人や作業の様子で、安心感を出す
- これから:目指していることを短く伝える
- 案内:見たあとにしてほしいこと(問い合わせ、説明会への申し込みなど)を伝える

この7つを全部同じ重さで入れる必要はありません。目的ごとに、どこを厚くするかを変えるのがコツです。
| 場面 | 営業向け | 採用向け | 展示会向け |
|---|---|---|---|
| つかみ | お客様のよくある悩み | 働く人の一場面 | 製品や作業の目を引く映像 |
| 厚くする部分 | 強みと実績の数字 | 人と現場、理念 | 何の会社かと強み |
| 声 | ナレーションか代表の説明 | 社員の声 | 音がなくても伝わる字幕 |
| 最後の案内 | 商談・資料請求 | 説明会・選考 | ブースで話を聞く |
展示会向けだけ「音がなくても伝わる」としているのは、会場がにぎやかで声が聞こえにくいからです。字幕と映像だけで話の筋が分かるようにしておきましょう。
営業向けでは、商品やサービスそのものの説明に時間をとられがちです。商品を深く見せたい場合は、→ 商品紹介動画の作り方 のように別の1本に分けると、会社紹介はすっきりしますよ。
台本を考えていると、つい社長のあいさつから始めたくなるものです。ですが、知らない会社の社長がいきなり話し始めると、見る人は「誰だろう」と身構えてしまいます。社長には、ここぞという「これから」の場面で登場してもらうのがおすすめです。
社員が自然に話せる台本の書き方や、1分あたりの文字数の目安は、YouTube台本の作り方でテンプレートと一緒に紹介しています。
4.長さの決め方:30秒・1分・3〜5分を使い分ける
結論
長さは置く場所で決め、長い版から短い版を切り出します。
会社紹介動画の長さに、決まった正解はありません。見る人がどこで、どのくらいの気持ちで見るかによって、ちょうどよい長さが変わるんです。
| 長さ | 置く場所 | 入れる内容 |
|---|---|---|
| 15〜30秒 | 展示会のモニター、SNS、広告 | 何の会社かと、一番の強みだけ |
| 約1分 | 営業メール、公式サイトのトップ、縦型のショート | 何の会社か、強み、証拠 |
| 3〜5分 | 会社説明会、商談の場、採用サイト | 7つの場面をひととおり |
| 5分以上 | 入社した人への説明、工場見学の代わり | 部署や工程ごとの詳しい紹介 |
おすすめは、3〜5分の版を作る前提で撮影し、編集で1分版や30秒版を切り出す進め方です。撮影は1回で済むので、版を増やしても費用が大きく膨らみません。
撮影のときに「この場面は短い版でも使う」と決めておくと、切り出しがぐっと楽になります。縦型のショートにも使う場合は、人物が画面の真ん中に来るように撮っておきましょう。縦型の作り方の注意点は、→ ショート動画制作の相場と依頼先の選び方 にまとめています。
会議では「長いほうが伝わる」と「短いほうが見てもらえる」の両派に分かれがちですよね。両方作れば、どちらの意見も通るので、会議も短く済みます。
5.作り方の流れ:7つの手順と期間の目安
結論
撮影より前の準備が、仕上がりの半分以上を決めます。
会社紹介動画は、次の7つの手順で進みます。外に頼む場合も、1と2は自社で決めておくと、見積もりも打ち合わせもぶれにくくなりますよ。

- 目的と見せる相手を決める:一番使う場面を1つに絞り、見たあとにしてほしいことを決める
- 材料を3つ選ぶ:第2章の表から選び、伝えたい一言を書き出す
- 構成と台本を作る:第3章のテンプレートに当てはめ、話す言葉と映す場面を決める
- 撮影の段取りを組む:場所、出演者、日時を決め、社内に知らせる
- 撮影する:オフィスや工場、社員の声を撮る。1日でまとめて撮ると費用をおさえやすい
- 編集する:つなぎ、字幕、音楽、ナレーションを入れ、社内で確認して直す
- 公開して使う:置く場所ごとに版を分け、見られ方を確かめる
期間の目安は、動画幹事の相場解説では、撮影なしの写真を使った動画で2週間〜1か月、社内で1日撮影する動画で1〜1.5か月、こだわった演出の動画で1.5〜2か月とされていますよ。
展示会や説明会の日が決まっている場合は、そこから2か月ほどさかのぼって動き始めると安心です。
撮影の日は、社員のみなさんがなぜか普段より机をきれいにして、ちょっとよそ行きの顔になります。それも会社の良さなので、ぜひそのまま撮ってあげてください。
6.費用の目安:撮影の規模と長さで決まる
結論
金額は撮影の規模で変わり、予算は30万〜100万円が半数ほどです。
会社紹介動画の費用は、主に「撮影をするか」「何日撮るか」「誰が出演するか」で変わるんです。動画幹事の相場解説に載っている目安は、次のとおりです。
| 作り方 | 公開されている目安 | 長さの目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 撮影なし(写真を使った動画) | 10万〜30万円 | 120秒以内 | 2週間〜1か月 |
| 社員インタビューと社内の風景(1日撮影) | 30万〜80万円 | 120秒以内 | 1〜1.5か月 |
| 仕事への密着やこだわった演出(2日以上) | 80万〜200万円 | 180秒以内 | 1.5〜2か月 |
| CGなどの特殊な演出 | 200万円以上 | 180秒以内 | 3か月以上 |
ムビサクの相場解説では、長さ別の目安として1分で30万〜80万円、3分で40万〜100万円、5分で40万〜120万円が示されていますね。表現の方法では、アニメーションが5万〜100万円、実写が30万〜200万円です。
実際の予算は、先ほどのムビサクの調査で、1本あたり「30万〜50万円未満」が35.0%と最も多く、「50万〜100万円未満」19.0%、「10万〜30万円未満」18.0%と続いていました。
費用をおさえるときは、次の4つが効きますよ。
- 社内で撮る:スタジオを借りず、オフィスや工場で撮る
- 社員が出演する:プロの出演者を使わない分、費用が下がり、現場の空気も伝わる
- 今ある素材を使う:会社案内やサイトの写真、図をそのまま活かす
- 伝えることを絞る:材料を3つにすると、撮る場面も編集の手間も減る
ほかの種類の動画も含めた費用の考え方は、→ 動画制作の費用相場 で詳しく紹介しています。
外に頼む前に、伝える内容と条件を整理したい方へ
動画を外に頼む前に決めておきたいことや、見積もりで確かめる点、制作会社とのやり取りで気をつけることをまとめた無料資料「動画制作 発注前チェックリスト」を、資料のページで公開しています。
- 頼む前に社内で決めておくことを、順番に確かめられます
- 見積もりの中身を、同じ物差しで比べられます
7.自社で作るか、外に頼むか
結論
最初の1本は外に頼み、短い版や更新は自社で作る形が続けやすいです。
最近はスマートフォンと編集ソフトでも、十分に見られる動画が作れます。ただ、会社紹介動画は会社の顔になる1本なので、どこまで自社でやるかは目的と社内の時間で決めましょう。

| 比べる点 | 自社で作る | フリーランスに頼む | 制作会社に頼む |
|---|---|---|---|
| 主に任せる範囲 | すべて社内 | 撮影や編集が中心 | 企画・撮影・編集 |
| 費用の目安 | 機材と社員の時間 | 10万〜30万円前後から | 30万〜100万円前後 |
| 向いている場合 | 短い版や、こまめな更新 | 素材がそろっていて、作り方も決まっている | 最初の1本や、展示会・採用の本番用 |
| 気をつける点 | 担当者が忙しいと止まる | 企画の相談まではしにくいことがある | 本数が増えると費用が膨らむ |
※費用の目安は、第6章の動画幹事とムビサクの公開情報をもとにしています。
制作会社を選ぶときは、自社と同じ業種や同じ目的の実績があるか、話を丁寧に聞いてくれるかを確かめてください。選び方の手順は → 動画制作会社の選び方 で紹介しています。
作った動画をYouTubeに載せて、ほかの動画と一緒に集客まで続けたい場合は、撮影と編集だけでなく、企画から数字の振り返りまでを任せる方法もあります。どこまで任せられるかは、YouTube運用代行の選び方 を参考にしてみてください。
自社で作ると、撮った映像を見ながら「この人、こんなにいい顔で話すんだ」と、社員の新しい一面に気づくこともあります。社内の雰囲気まで少し良くなるのは、うれしいおまけですね。
8.実例:会社紹介動画を使い分けている3つの例
結論
3つとも、置く場所に合わせて長さと中身を変えていました。
ここでは、外に頼んで営業と展示会に使った例、社内で撮り始めて長さ違いを作った例、地域の会議所が1分の動画を作った例を紹介します。どれも公開されている情報をもとにしていて、数字は記事の公開時点のものです。
実例1|orosy(卸売のマーケットプレイス):1本の動画を展示会と営業メールに使った
orosyは、ブランドと小売店をつなぐ卸売と仕入れのマーケットプレイスを運営する会社ですね。社員は49名以下で、サービスを紹介する動画を制作会社のScaleXに頼んで作りました。
- 作ったきっかけ:大きなピッチイベントで、他社が動画を使って短い時間で注目を集めているのを見たこと。展示会や説明会で、同じ説明をくり返す手間を減らしたかったこと
- 展示会での使い方:ブースで動画を流すと、順番を待つ人も動画に引き込まれ、ブースを離れる人が約30〜40%減り、滞在時間もはっきり伸びたそうです
- 営業での使い方:1つの機能に20分かかっていた説明を、約1分半の動画で伝えられるようになった。営業メールに動画のリンクを添えると、1時間かかっていた商談が30〜40分ほどになった
- 体制:社内に動画を作った経験のある人はおらず、デザイナーも1人だけだった。頼み先は、自社の事業を理解して、目指す雰囲気に合う実績があるかで選んだ
- 出典:ScaleXの導入インタビュー(代表取締役の話。数字は本人の実感として語られたものです)
ZiiiRA
ポイント:代表は「動画1本はスタートライン」と話していて、業界や使う場面ごとに版を作るのが理想だと考えていました。最初の1本で効果を確かめてから、場面別の版を足す進め方は、参考になるでしょう。
実例2|松浦機械製作所(工作機械メーカー):自社で撮り始め、場面ごとに長さを変えた
福井市の工作機械メーカー、松浦機械製作所は、新型コロナで海外のお客様の工場見学ができなくなったことをきっかけに、2020年9月ごろから動画を作り始めました。営業の社員からの提案だったそうですよ。
- 始め方:スマートフォンと月額の編集ソフトから始め、あとから無線のピンマイク、プロンプター、手ぶれをおさえる機材を足した。YouTubeの工場見学の動画を見て作り方を学び、社長や室長も出演した
- 長さの使い分け:採用向けに会社の概要、製品、職種、働く環境を5分でまとめた「5分でわかる!松浦機械製作所」を公開。ほかにも、約1分の社長インタビュー、30秒〜1分ほどの展示会の紹介、4〜5分の社員インタビューなど、置く場所に合わせて長さを変えている
- 公開されている数字:公式チャンネルの動画は484本、登録者は3,720人(2026年10月25日時点)
- 出典:福井商工会議所のDX支援サイトの取材記事(2021年7月30日公開)、松浦機械製作所の公式YouTubeチャンネル
ZiiiRA
ポイント:最初から完璧な機材をそろえず、スマートフォンで始めて少しずつ足していった点が参考になります。5分の会社紹介を軸にして、短い版を場面ごとに増やしていく形は、多くの会社でまねしやすいでしょう。
実例3|坂出商工会議所(香川県):会員企業の1分動画を毎月作った
香川県の坂出商工会議所は、会員の会社の事業や商品を知ってもらい、会員どうしの取引にもつなげるために、約1分のPR動画を作ってYouTubeに毎月載せています。
- 作り方:スマートフォンで見られることを考えて縦型にし、各社の仕事の中身を字幕つきで紹介している
- 本数:2025年5月から毎月3社ずつ作り、2026年4月の時点で36社の動画を公開。2026年度は24社分を予定している
- 費用:撮影にかかる会社の負担は、原則無料
- 出典:日本商工会議所のニュース(2026年4月27日公開)
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ポイント:地域の商工会議所や自治体が、会社紹介の動画づくりを手伝っている例もあります。予算が限られる会社は、まず地元の会議所に聞いてみると、1分版から始められるかもしれません。
3つの例の比較
| 比べる点 | orosy | 松浦機械製作所 | 坂出商工会議所 |
|---|---|---|---|
| 進め方 | 制作会社に頼む | 社内で撮り始める | 会議所が会員の分を作る |
| 主な使い道 | 展示会、営業メール | 採用、海外の営業、展示会 | 認知、会員どうしの取引 |
| 長さ | 約1分半 | 約1分〜5分を使い分け | 約1分の縦型 |
| 公開されている成果 | ブースを離れる人が約30〜40%減、商談が約1時間から30〜40分に | 動画484本、登録者3,720人 | 1年で36社の動画を公開 |
9.会社紹介動画で失敗しやすい4つのパターン
結論
作る前に置き場所を決めないと、見られない動画になります。
会社紹介動画でよくある失敗をまとめます。どれも、作り始める前の準備で防げるものです。
- 全部伝えようとする:材料を詰め込むと、見終わっても何の会社か残りません。1本で伝えることは3つまでにしましょう
- 社長のあいさつが長い:冒頭から長い話が続くと、多くの人は途中で見るのをやめてしまいます。最初の5秒は、見る人に関係のある場面から始めてください
- 作って終わりにする:公式サイトの奥に置いただけでは、ほとんど見られません。営業メール、展示会、採用サイトなど、置く場所を先に決めておくと使われる動画になります
- 出演した社員の扱いを決めていない:出演した社員が退職したあとに使えるかで、もめることがあります。動画幹事の解説でも、映像を使える期間を事前に確かめるよう勧めていました

作った動画が思ったほど見られないと、内容が悪かったのかと落ち込んでしまいますよね。ですが、多くの場合は中身より「置き場所」と「見せる場面」の問題です。せっかくの1本が、倉庫の奥で眠っている新商品のようにならないよう、使う場面の一覧を作っておきましょう。
10.会社紹介動画のよくある質問
結論
迷いやすい点は、ここで先に確かめておきます。
会社紹介動画の長さは、何分がいいですか?
置く場所で変わります。展示会やSNSなら15〜30秒、営業メールや公式サイトのトップなら約1分、会社説明会や商談の場なら3〜5分が目安でしょう。3〜5分の版を作る前提で撮影し、短い版を切り出すと、1回の撮影でいろいろな場面に使えます。
会社紹介動画は、YouTubeに載せてもいいですか?
問題ありません。YouTubeに載せておけば、公式サイトや採用ページに埋め込んだり、営業メールにリンクを貼ったりしやすくなります。ただし、出演した社員や、使った音楽・写真をYouTubeで公開してよいかは、公開の前に確かめてください。
中小企業でも、会社紹介動画は効果がありますか?
効果は期待できます。社員が少なく、営業や展示会で同じ説明をくり返している会社ほど、動画に説明を任せられる分の助けは大きいでしょう。実例1のorosyも社員49名以下の会社で、展示会と営業の両方で手応えを感じていました。
会社紹介動画の制作費は、経理上どう扱えばいいですか?
使い方や金額によって扱いが変わることがあります。広告として使うのか、長く使う資産として扱うのかで考え方が分かれる場合もあるので、発注の前に顧問の税理士や会計の担当者に確かめておくと安心です。
会社紹介動画は、自分たちだけでも作れますか?
作れます。スマートフォンと編集ソフト、外付けのマイクがあれば、短い版や社員の紹介なら十分に作れるでしょう。ただし、展示会や採用の本番で長く使う1本は、構成と撮影の質が結果を左右するので、最初だけ制作会社に頼み、短い版を社内で作る形もおすすめです。
まとめ:会社紹介動画は「見せる相手」と「置き場所」から決める
結論
見せる相手と置き場所を決めてから、内容と長さと予算を選びます。
会社紹介動画は、入れたいことが多いほど迷いやすい動画ですよね。ですが、誰に見せて、見たあと何をしてほしいかを1つ決めれば、入れる材料も、構成も、長さも自然に絞れます。
- 入れる材料は7つの中から3つに絞り、目的に合わせて構成の並びを変える
- 長さは置く場所で決め、3〜5分の版を撮って30秒・1分の版を切り出す
- 費用は撮影の規模で変わり、公開されている目安は撮影ありで30万〜200万円ほど
次の1アクション
会社紹介動画を使いたい場面を、営業、展示会、採用、公式サイトの中から1つ選び、その場面で見た人にしてほしいことを一言で書き出してみてください。それを制作会社への相談や社内の打ち合わせに持っていくだけで、話が一気に具体的になります。
無料資料:動画制作 発注前チェックリスト
動画を外に頼む予定のある担当者に向けた資料です。
- 頼む前に社内で決めておくことを、順番に確かめられます
- 見積もりの中身を、同じ物差しで比べられます
- 制作会社とのやり取りで、気をつける点を整理できます
資料のページから、無料でダウンロードしていただけます。
会社紹介動画の中身や使い方を一緒に整理したい方は、無料相談もご利用ください。無理な営業や、根拠のない約束はしません。お話を伺って難しいと判断した場合も、正直にお伝えします。
支援内容はサービス紹介にまとめています。
運営会社:ZiiiRA
企業・経営者・専門家のビジネスYouTubeを、戦略設計から企画・制作、運用・改善まで支援しています。支援チャンネル数80以上、累計制作本数3,000本以上(ロング・ショート合計。公式サイト掲載の実績)。※成果は、案件・期間・市場環境によって異なります。
出典
- ムビサク「会社紹介動画の活用における実態調査」(2026年8月4日調査) https://mvsk.jp/column/research-report-20260804-company-introdoction-video
- ムビサク「会社紹介・企業PR動画の費用相場と料金表」(2026年10月22日更新) https://mvsk.jp/column/160189
- 動画幹事「会社紹介・店舗・学校紹介動画の費用と料金相場」(2026年8月4日更新) https://douga-kanji.com/posts/company-movie-price
- ScaleX「orosy株式会社 インタビュー」 https://scale-x.co.jp/interview/44/
- 福井商工会議所 DX支援サイトの取材記事(2021年7月30日公開) https://fcci-dx.jp/report/coverage/74/
- 松浦機械製作所 公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@MatsuuraMachineryCorporation
- 日本商工会議所「会員事業者をもっと知って~36社のPR動画を絶賛公開中~(坂出商工会議所)」(2026年4月27日公開) https://www.jcci.or.jp/news/news/2026/0427110000.html
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※2026年10月時点の情報です。
※2026年10月時点の情報です。



