NEWS / 2026.10.15

ビジネスYouTubeとは|経営者・専門家が「話すだけ」で続ける始め方【診断チェック付】

更新日:2026年10月16日|ZiiiRA編集部

ビジネスYouTubeとは、経営者や専門家本人が顔と名前で出て、本業の相談や商談につなげるYouTubeチャンネルのことです。

「ビジネスYouTube」と検索すると、人気ビジネス系YouTuberのランキングがずらりと並びます。登録者数十万、百万のチャンネルを見て、そっとブラウザを閉じた方もいるかもしれません。

でも、経営者や専門家が目指すのは、あの土俵ではない。

狙うのは、何十万人のファンではなく、数百人の見込み客。必要なのは、話術より専門知識。

「顔を出すのは抵抗がある」「売り込みっぽく見えたら信用を落としそう」「そもそも本業が忙しい」。……どれか1つは心当たりがあるのではないでしょうか。

この記事では、経営者・専門家本人が出るチャンネルに絞って、迷いやすいポイントを1つずつ整理します。

ランキングは載せない。代わりに置くのは、判断に使える表と実例です。

先に答え

ビジネスYouTubeの始め方は、話す内容を教育・事例・裏話・Q&Aの4本柱で決めて、週1本から出していくのが王道です。企画や撮影、編集をチームに任せれば、本人の仕事は話すことだけで済みます。成果は、相談や商談の件数で確かめると迷いにくいですよ。

この記事のポイント

  • ビジネスYouTubeと、個人YouTuber・企業公式チャンネルの違い
  • 顔出しと「売り込み感」の線引き
  • 何を話すか:教育・事例・裏話・Q&Aの4本柱
  • 本人の負担を「話すだけ」にする体制と、週何本が現実的か
  • 自分に向いているか分かる診断チェックリスト

こんな人向け

士業、コンサル、コーチ、BtoB企業の経営者など、「人」で選ばれる仕事をしている方とその右腕に向けて書いています。

副業で広告収入を得たい方や、エンタメで登録者を伸ばしたい方には、別の記事の方が役に立つはずです。

メモ

実例の数字は、各社が公開している情報(自己申告)をもとにしています。それ以外のパターンは、分かりやすくするための例示です。

1.ビジネスYouTubeとは? 個人YouTuber・企業公式との違い

結論

ビジネスYouTubeは、本人の専門性で相談を生むチャンネルです。人気を競う個人YouTuberや、会社が主役の企業公式とは、目指すものが違うんです。

この記事では、経営者や専門家が自分の顔と名前で出て、本業の相談や商談につなげるチャンネルを「ビジネスYouTube」と呼びます。

似た言葉が多いので、まずは3つを並べてみます。

3つのチャンネルの違い

個人YouTuber 企業公式チャンネル ビジネスYouTube(経営者・専門家)
主な収入源 広告収入、案件 本業(間接的) 本業(相談・商談)
狙う視聴者 なるべく多くの人 顧客、求職者、ファン 自分のサービスが合う見込み客
重視する数字 再生数、登録者 認知、応募、問い合わせ 相談数、商談化率、視聴時間
出演者 本人 社員、キャラクター、社長 経営者・専門家本人
強み 話題性、親しみ 担当が変わっても続く 信頼が人に積もる、相談に直結しやすい
弱み 収入が再生数に左右される 「誰が言っているか」が薄くなりがち 本人の時間と負担

いちばん大きな違いは、お金がどこで生まれるかです。

個人YouTuberは、動画そのものが商品。再生されるほど収入が増えます。

ビジネスYouTubeは逆。動画は商品の「手前」にあって、お金が生まれるのは相談や契約の場面です。

だから、人気ビジネス系YouTuberと登録者数を比べる必要はありません。

あちらは数十万人に見てもらうことが仕事。こちらは、自分のサービスが合う数百人に深く届けば十分。

マラソンの記録と、ゴルフのスコアを比べても意味がないのと同じです。競技が違う。

経営者・専門家が出るメリットとデメリット

本人が出る形には、はっきりした良さがあります。その分、引き受けるものもある。

メリット

  • 相談の前に、考え方や人となりが伝わる
  • よく受ける質問の説明を、動画に任せられる
  • 公開した動画が残り、あとから見つけてもらえる

デメリット(引き受けるもの)

  • 本人の時間がかかる
  • 成果が見えるまで、ある程度の本数と期間が必要
  • 信頼が本人に積もるぶん、出演者が変わると積み上げが引き継ぎにくい

デメリットの多くは、体制と本数の決め方で小さくできます。具体的な方法は5章と6章で整理しました。

人気ビジネス系YouTuberから参考にしていいこと

人気チャンネルを見ること自体は、無駄ではありません。話の組み立てや、冒頭で「この動画で何が分かるか」を伝える型は、参考になります。

一方で、登録者数や投稿頻度、演出の派手さは真似しなくていい。狙う相手の人数が違うので、同じ物差しで測ると苦しくなるだけです。

ポイント

人気チャンネルから借りるのは「伝え方」まで。目標の数字は、自分の相談数から決めます。

企業公式チャンネルとの使い分け

会社名で運営する企業公式チャンネルは、担当者が変わっても続けやすいのが強みです。

一方で、「誰が言っているのか」が見えにくく、相談の決め手にはなりにくい。

士業やコンサルのように「この人に頼みたい」で選ばれる仕事なら、本人が出るビジネスYouTubeの方が早く効くケースが少なくありません。

社員数が多い会社なら、公式チャンネルの中に代表の解説シリーズを置く形もある。公式チャンネル側の考え方は → 企業公式チャンネルとの違い で詳しく解説しています。

「やらない方がいい」ケースもある

向いていないケースも、先に書いておく。

  • 本人が話す時間を、月に数時間も取れない
  • 相談を受けても、受けきれる体制がない
  • 広告収入を主な目的にしたい

3つ目に当てはまる場合は、この記事の型とは目的が違います。

「相談を増やしたいのか、再生で稼ぎたいのか」。最初にここを決めるだけで、迷いはかなり減る。

2.顔出しと「売り込み感」の線引き

結論

顔出しは段階的で大丈夫です。売り込み感は、案内を動画の最後に1つだけにするとかなり薄まりますよ。

経営者・専門家の方から、いちばん多く聞く迷いがこの2つです。

どちらも、白か黒かで決める必要はない。

顔出しは3段階で考える

段階 出し方 向いている人 注意点
1 声+スライド・手元(顔なし) まず試したい人、資料で説明する内容が多い人 「誰が話しているか」が伝わりにくい。名前と肩書は必ず出す
2 冒頭と最後だけ顔出し 抵抗はあるが、信頼も得たい人 本編はスライド中心でOK
3 全編顔出し 対談・Q&A・裏話をやりたい人 撮影環境(光・音・背景)を整える

ビジネスYouTubeで顔が効くのは、「この人なら話しやすそう」と感じてもらえる点です。

相談の前の「人となりの確認」を、動画が代わりにやってくれる。ただ、最初から全編顔出しでなくても成り立ちます。

例えばシミセーの製造業向けチャンネルでは、動画の中で映した資料をそのまま配布していました(詳しくは4章)。

資料を中心に組み立てる動画なら、段階1や2からでも価値は伝えやすい。

「顔を出したら、取引先や社員にどう思われるか」という心配もあるはずです。これは、話す内容で決まる部分が大きい。

本業と同じ温度で専門知識を話していれば、「ちゃんとしている」と受け取られやすい。

むしろ心配なのは、慣れない「YouTuberっぽい」ノリを演じてしまうこと。普段の自分で話すのが、いちばん信用されます。

売り込み感の線引き

売り込み感は、動画の「どこで」「何回」案内するかで大きく変わります。目安は次のとおり。

信頼が積もる 売り込みに見える
本編の中身 視聴者の悩みに答え切る 「詳しくは相談で」と肝心な部分を隠す
自社サービスの話 解説に必要な範囲で事例として触れる 毎回、サービス紹介から始まる
案内の回数 動画の最後に1つだけ 冒頭・途中・最後に何度も
案内の中身 資料、チェックリスト、関連動画 いきなり「今すぐ申し込み」
概要欄 最初の3行に資料や相談の案内 リンクが10本並んでいる

コツは、本編では与え切って、最後に「次の一歩」を1つだけ置くことです。

「答えは相談で」と出し惜しみすると、視聴者は離れていく。

でも実は、全部話しても、「自分のケースに当てはめるとどうなるか」を聞きたい人は残る。その人たちが、相談に来てくれる見込み客です。

守っておきたい3つのライン

  • 根拠のない成果を約束しない(「必ず〇〇できます」は言わない)
  • 顧客の話は、本人の許可を取ったうえで匿名化する
  • 業界のルールで広告表現に制限がある場合は、それに従う

注意

士業や医療などは、業界ごとに表現のルールがある場合があります。迷ったら、所属団体のガイドラインを先に確認してください。

3.何を話す? コンテンツ方針は「教育・事例・裏話・Q&A」の4本柱

結論

企画は教育・事例・裏話・Q&Aの4本柱で考えます。そうすれば、毎回ゼロから悩まずに済むんです。

「何を話せばいいか分からない」。これも、よく聞く悩みです。

柱を4つ決めておけば、ネタ探しはかなり楽になる。

4本柱の早見表

柱 役割 企画の例(例示) 視聴者の気持ち
教育 知識を渡して、見つけてもらう 法改正の要点、よくある失敗、基本の手順 「分かりやすい人だ」
事例 判断の材料を渡す 匿名化した相談事例、ビフォーアフターの考え方 「自分と似ている」
裏話 人となりを伝える 仕事の進め方、判断の基準、業界の慣習 「この人の考え方は合う」
Q&A 最後の不安を消す よく受ける質問、費用の考え方、頼む前の準備 「相談してみようかな」

教育:検索される悩みに答える

いちばん見つけてもらいやすいのが教育系です。

視聴者が検索しそうな言葉(「〇〇 やり方」「〇〇 注意点」など)に、専門家として答えます。シミセーの法改正解説や、LANYの士業向け動画もこの柱。

事例:判断の材料を渡す

「自分のケースだとどうなるか」を想像してもらう柱です。

実在の顧客を出すときは、必ず許可を取り、業種や規模をぼかして匿名化してください。

「こういう相談が来て、こう考えた」という思考の過程を見せると、専門性が伝わる。

裏話:人となりを伝える

業界の慣習や、仕事で大事にしている判断の基準などを話す柱です。

4本柱の中で、いちばん「この人に頼みたい」につながりやすい。

注意

取引先や顧客が特定される話は避けます。裏話は、あくまで「自分の考え方」の範囲で。

Q&A:最後の不安を消す

相談の前に、視聴者が気にしていることに答えます。ネタの宝庫は、実際の商談や問い合わせでよく受ける質問。

同じ説明を毎回している質問ほど、動画にする価値がある。

初回面談で同じ説明10回目、という状況が減るのは、地味にうれしい副産物です。

配分の目安

最初は、教育を多めに置くのがおすすめです。見つけてもらう入口になるからです。

例として、月4本なら「教育2本・事例1本・裏話かQ&A1本」。

あとは数字を見ながら、反応のいい柱を増やしていけば十分。

話すネタを、もっと迷わず決めたい方へ

4本柱で考えると、話すことはぐっと決めやすくなります。それでも「どの質問から動画にすればいいの?」と迷ったら、無料資料「企業YouTubeが伸びる仕組み」(全48ページ)を使ってみてください。

  • 視聴者の疑問から企画を考える方法
  • 役割の違う「最初の3本」のつなげ方
  • 公開後の数字から、次に話すテーマを決める方法

4.「人」が前に出るBtoBチャンネルの実例3社

結論

再生数が少なくても、専門家が刺さる相手に向けて話せば相談は来ます。

ここでは、専門テーマで発信し、成果を公開している3社を紹介します。

メモ

実例1|シミセー:代表の解説動画から2か月で30リード

  • チャンネル:「【公式】Setchan製造業ブログ」
  • 出演:代表(中小企業診断士、元大手メーカーの調達バイヤー)
  • 何をした?:取適法の改正点を解説する動画を公開。動画内で使った資料を、ホワイトペーパーとして配布しました。
  • 狙った相手:製造業の40〜50代の管理職、調達部門。
  • 成果:公開2か月で30リード。上場企業を含む中堅〜大手からのダウンロードが多数。
  • 出典:株式会社シミセー公式サイト

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教育の柱 × 専門家の経歴。「誰が話すか」と「何を持ち帰れるか」がそろった例です。

元調達バイヤーが調達部門向けに話す。これ以上ない組み合わせでした。

実例2|LANY「SEOおたく」:再生771回の動画から問い合わせ

  • チャンネル:「SEOおたく」(2020年開始、週1本)
  • 何をした?:2025年にテコ入れ。サムネのレビュー工程を作り、概要欄の最初の3行と固定コメントに資料の導線を置きました。
  • 成果(前年同期比):インプレッション約3.13倍、平均CTR 2.87%→4.55%、YouTube経由のリード約1.5倍、問い合わせ3.5倍。YouTube経由の問い合わせの商談転換率は53.85%→75%。
  • 刺さった1本:再生771回の士業向け動画から、士業の問い合わせが継続。1か月以内に受注した例もあります。
  • 出典:LANY くろぎ氏のnote

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再生771回は、個人YouTuberの物差しなら小さな数字です。

でも、ビジネスYouTubeでは十分に意味がある。狙った業種の人に届けば、商談になります。

実例3|コムデック「kintone芸人」:出演者の知名度が上がった

  • チャンネル:「kintone芸人」
  • 何をした?:3年目にオウンドメディアとの相互導線を強化。社内では週2本が安定せず、外部チームを構築して週2本を継続しています。
  • 成果:資料ダウンロードが目に見えて増加。Web問い合わせの20%前後がYouTube視聴者から。出演社員の知名度向上、メンバーシップ登録者からの採用も。
  • 出典:コムデックAIラボ

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出演者を固定して続けると、その人自身の知名度が資産になる。

そして続けるために、制作は外のチームへ。次の章の話につながる例です。

3社から分かること

シミセー LANY コムデック
テーマ 製造業の法改正 SEO kintone
効いた柱 教育(法改正) 教育(業種別) 教育+人となり
効いた打ち手 動画と同じ資料を配布 概要欄3行と固定コメント サイトとの相互導線、外部チーム
再生数の扱い 狙う相手を絞る 少なくても商談に 継続で知名度を積む

メモ

3社とも、派手な企画で再生を取りにいってはいません。

専門家が、狙った相手に、役に立つ話をする。そこに次の一歩を1つ置く。

共通しているのは、この地味な組み立てです。他の型も含めた事例は → 経営者・専門家チャンネルの成功の型 でまとめています。

5.本人の負担を「話すだけ」にする体制

結論

本人がやるのは「決める」と「話す」だけにして、残りは手放しましょう。

ビジネスYouTubeが止まる理由として見落とされやすいのが、「本人が忙しくなった」です。

経営者や専門家が、企画・撮影・編集・サムネ・分析まで抱えると、本業の繁忙期に止まりやすい。だから最初から、本人の仕事を絞っておきましょう。

作業の分け方

作業 本人 右腕・社内 外部チーム
目的・ゴール指標の決定 ◎ 決める 数字の記録 相談役
テーマ出し よく受ける質問を共有 問い合わせ・商談メモを集める 検索キーワードの調査、企画化
台本・構成 要点を確認(短時間で) ― 構成案の作成
出演・撮影 ◎ 話す 日程調整 撮影、機材、進行
編集・サムネ・タイトル ― ― ◎
公開・概要欄・導線 ― 資料・フォームの用意 設定、改善
分析・改善 月1回、結果を聞く 相談数の記録 数字の分析、次の企画への反映

本人に残るのは、決めることと話すことだけ。台本の確認も、要点に目を通す程度で十分。

専門家が原稿を一字一句チェックし始めると、1本の公開に法律の改正並みの時間がかかります。

「まとめ撮り」で本人の時間をまとめる

本人の時間を最小にするコツは、撮影をまとめることです。進め方は次の3ステップ(例示)。

  1. 月に1回、半日だけ撮影の時間を取る
  2. 事前に、その月の4本分の構成案を用意しておく
  3. 当日は、本人が1本ごとに要点を確認して話すだけ

右腕の役割が大きい

意外と見落とされるのが、社内の「右腕」です。

商談メモや問い合わせ内容から、よく出る質問を拾ってくれる人がいると、ネタ切れはかなり起きにくくなります。

秘書、営業事務、マーケ担当。肩書は問わない。

外部チームに任せる範囲

外に任せる範囲は、「作るだけ」か「企画と運用まで」かで大きく分かれる。

任せ方 本人・社内に残る作業 費用の主な中身 向いているケース
編集だけ外注 企画・撮影・分析 編集・サムネの制作費(本数×単価) 社内に企画できる人がいる
制作を外注 企画・出演・分析 撮影・編集・サムネの制作費 企画は自分で考えたい
企画〜運用まで外注 出演・意思決定 戦略設計・企画・制作・分析改善の月額 本人は話すことに集中したい

注意

具体的な金額は、本数・尺・撮影の有無で大きく変わります。見積もりでは「1本いくら」だけでなく、「何を成果とみなすか」まで確認してください。

ZiiiRAは、戦略設計から企画・制作、運用・改善までを支援しており、これまでの支援チャンネルは80以上。累計の制作本数は3,000本以上です(※成果は案件・期間・市場環境によって異なります)。

6.週何本出せばいい? 本数の目安と続け方

結論

最初は週1本で十分です。毎日投稿より、止まらずに続けることのほうが大切なんです。

ビジネスYouTubeで大事なのは、本数の多さより、決めたペースを守ることです。

判断は「90日・12本前後」で。最初の90日で12本前後を出し、視聴時間・コメントの中身・「動画を見ました」という相談を見て、続け方や柱の配分を決める3ステップ

専門家のチャンネルは、毎日投稿しなくても成り立つ。

本数の目安(例示)

ペース 月の本数 向いているケース 本人の時間の目安
週1本 月4本 まず始める。ほとんどの経営者・専門家 月1回のまとめ撮り(半日)
週2本 月8本 制作を外部チームに任せられる 月1〜2回のまとめ撮り
週1本+ショート 月4本+切り抜き ロングの一部をショートにして入口を増やす 週1本と同じ(切り抜きはチーム側)

LANYの「SEOおたく」は週1本、コムデックは外部チームを作って週2本を続けています。

どちらも「続けられるペース」を決めて、それを守っている例です。

週1本が現実的な理由

週1本なら、月1回のまとめ撮りで回せる。本業の繁忙期があっても、撮りためた分でしのげる。

逆に、最初から週3本を約束すると、数か月で息切れしがちです。年始に立てた「毎朝ジョギング」と、少し似た道をたどりがちです。

ショートは「入口」、ロングは「信頼」

ショート動画は、知ってもらう入口に向いている。ただ、相談まで進んでもらうには、考え方や専門性をしっかり伝えるロング動画が必要です。

ロングで撮った内容から、要点を切り出してショートにする。これなら本人の撮影時間は増えない。

判断は「90日・12本前後」で

判断までの流れは、次の3ステップです。

  1. 最初の90日で12本前後(週1本の場合)を出す
  2. 再生数より、視聴時間、コメントの中身、「動画を見ました」という相談があったかを見る
  3. その数字をもとに、続け方や柱の配分を決める

1〜2本で決めず、まとまった本数を出してから数字で判断するのがおすすめです。

注意

1〜2本で「反応がない」とやめるのは早すぎます。

コムデックも、オウンドメディアとの導線を強化し、資料DLが目に見えて増えたのは3年目でした。ビジネスYouTubeは、積み上げ型だと考えておいてください。

7.視聴者を相談につなげる導線(ここで成果が決まる)

結論

動画の価値は、見た人が次にどんな一歩を踏み出すかで決まります。

いい動画を作っても、見た人が次に進む道がなければ、相談は増えません。

動画の価値は「見た人の次の一歩」で決まる。用意する場所は、動画の最後・概要欄の最初の3行・固定コメント・受け皿のページの4つ

用意する場所は4つ。

  1. 動画の最後:案内は1つだけ。「この内容をまとめた資料を、概要欄に置いています」など。
  2. 概要欄の最初の3行:資料や相談ページへのリンクを置く。LANYもここを直しています。
  3. 固定コメント:概要欄を開かない人向けに、同じ案内をもう一度。
  4. 受け皿のページ:資料DLや相談フォーム。動画と同じ言葉で書く。

「動画と同じ資料」がいちばん強い

導線の中身として効くのは、動画で使った資料やチェックリストです。

シミセーは、動画内で映した資料をそのまま配布して、リードにつなげていました。

視聴者からすると、「今見た話の続き」がもらえる。断る理由が少ない。

相談の前に「人となり」が伝わっている

ビジネスYouTubeから来る相談は、話の進み方が違うことが多いはずです。

相手はすでに、あなたの考え方を何本も見たうえで来ている。初回面談で自己紹介や基本の説明をする時間が減り、本題から入れる。

参考までに、LANYではYouTube経由の問い合わせの商談転換率が、前年同期比で53.85%→75%に上がったと公表されています。

数字は「相談の入口」で測る

段階 見る数字
見つけてもらう インプレッション、クリック率(CTR)
見てもらう 視聴時間、視聴維持率
次に進んでもらう 概要欄・固定コメントのクリック数、資料DL数
相談してもらう 相談数、「動画を見た」と言われた数、商談化率

最後の段階は、YouTubeの管理画面だけでは把握しにくい。

問い合わせフォームに「何で知りましたか」の欄を作り、初回面談でも一言聞くようにしましょう。

導線の作り方は → YouTubeから問い合わせを増やす導線 でさらに詳しく解説しています。

広告やKPI設計まで含めた全体像は、→ YouTubeマーケティングの全体設計 で解説しています。

8.始める前に。ビジネスYouTube診断チェックリスト

結論

10問のうち「はい」が7つ以上なら、始める準備はできています。

本人と右腕で、一緒に答えてみてください。

ビジネスYouTube診断チェックリスト。10問(目的1〜3・ネタ4〜6・体制7〜9・受け皿10)のうち「はい」が7つ以上なら週1本で始め、4〜6つなら「いいえ」を先に埋め、3つ以下なら目的から決め直す

10問なので、会議の冒頭5分で終わります。議題が1つ増える程度の負担です。

目的

  • 1. YouTubeで増やしたいもの(相談・商談・資料DLなど)を1つ言える
  • 2. 広告収入は主な目的ではない
  • 3. 「人」で選ばれることが多い仕事だ

ネタ

  • 4. お客さんからよく受ける質問を10個以上書き出せる
  • 5. 業界の変化や法改正など、解説できるテーマがある
  • 6. 顔出しの段階(声のみ・一部・全編)を決められる

体制

  • 7. 月に半日程度、撮影の時間を取れる
  • 8. ネタ集めや日程調整を手伝ってくれる右腕がいる
  • 9. 編集やサムネを外に任せる予算か、社内の人手がある

受け皿

  • 10. 資料DLや相談の受け皿(ページ・フォーム)がある、または作れる

結果の見方

  • 7つ以上 → まず週1本で始め、90日・12本前後で数字を見る。
  • 4〜6つ → 「いいえ」の項目を先に埋める。特に7〜9(体制)は、始めてから慌てやすい。
  • 3つ以下 → 1〜3(目的)から決め直す。急いで始める必要はありません。

「いいえ」が多くても、焦らなくて大丈夫です。 先に埋めるべき項目が分かっただけでも、前に進んでいます。

ポイント

チェックが終わったら、次は企画と数字の見方。記事の最後で、ZiiiRAの無料ガイド「企業YouTubeが伸びる仕組み」を紹介しています。

9.よくある質問

結論

迷いやすいのは「顔出し」「登録者数」「話し方」「本数」「出演者」の5つです。順番にお答えしますね。

よくある質問のイメージイラスト
顔出ししないとビジネスYouTubeは成り立たない?

成り立ちます。

声とスライドだけでも専門性は伝わりますが、名前と肩書は必ず出してください。

「誰が言っているか」が、ビジネスYouTubeのいちばんの価値なんです。

登録者数はどれくらい必要?

決まった基準はありません。見るべきは登録者数より、相談数や商談化率です。

LANYの例のように、再生771回の動画から問い合わせが続いたケースもあります。

話すのが苦手でもできる?

できます。

話術より中身が問われる分野なので、普段お客さんに説明している言葉で話すのがいちばん伝わるんです。

言い直しは、要点ごとに区切って撮れば編集で整えられますよ。

本業が忙しく、週1本も厳しいときは?

まずは隔週から始めても問題ありません。大事なのは、決めたペースを守ることです。

本人の作業を「月1回のまとめ撮り」に寄せ、企画や編集をチームに任せると、週1本に近づけやすくなります。

社員を出演させるのと、経営者本人が出るのはどちらがいい?

一律の答えはありません。

「この人に頼みたい」で選ばれる仕事なら、本人が出るほうが相談につながりやすいでしょう。

どちらの場合も、出演者を固定して続けることが大切です。

ZiiiRAが支援現場で大事にしていること

ZiiiRAが大事にしているのは、再生数だけを追わず、相談や商談といった事業の成果から逆算して設計することです。

そのために、戦略設計から企画・制作、表現設計、運用・改善までを一続きで考えます。

もう1つは、無理な営業や、根拠のない約束をしないこと。お話を伺い、難しいと判断した場合も正直にお伝えします。

メモ

ZiiiRAの支援実績は、5章で紹介したとおりです。成果は案件・期間・市場環境によって異なります。

10.まとめ:ビジネスYouTubeは「話すだけ」で続けられる

結論

ビジネスYouTubeは、登録者数ではなく「相談したい人」を増やす場所です。

この記事のまとめのイメージイラスト

冒頭の話に戻ります。ビジネスYouTubeは、人気ビジネス系YouTuberと登録者数を競う場所ではありません。

あなたに相談したい人を、少しずつ増やす場所です。

  • 物差しは登録者数ではなく、相談数と商談化率。
  • 企画は教育・事例・裏話・Q&Aの4本柱。売り込みは動画の最後に1つだけ。
  • 本人の仕事は「決める」と「話す」に絞り、まずは週1本で90日続ける。

次の1アクション

まずは、お客さんからよく受ける質問を10個、書き出してみてください。それがそのまま、最初の数か月分の企画リストになります。

ZiiiRAの無料資料と相談のイメージイラスト

無料資料:企業YouTubeが伸びる仕組み(全48ページ)

「話す内容は見えてきた。では、どう企画して、どの数字を見て直すのか」という方へ。

  • 視聴者の疑問から企画を考える方法
  • 役割の違う「最初の3本」のつなげ方
  • 公開後24時間・72時間・7日・30日の数字から、直す場所を決める方法

再生数ではなく相談につなげるために、何をどの順番で進めればいいかを、手順とチェックリストでまとめています。

「自分の場合、何から始めればいいか」を一度整理したい方は、無料相談もご利用ください。ZiiiRAの支援内容はサービス紹介にまとめています。

無理な営業や、根拠のない約束はしません。お話を伺い、難しいと判断した場合も正直にお伝えします。

ZiiiRA

運営会社:ZiiiRA

企業・経営者・専門家のビジネスYouTubeを、戦略設計から企画・制作、運用・改善まで支援しています。支援チャンネル数80以上、累計制作本数3,000本以上(ロング・ショート合計)。※成果は、案件・期間・市場環境によって異なります。

サービス内容を見る

出典

  • 株式会社シミセー「製造業のYouTubeマーケティングの方法とは?2か月で30リード獲得した自社事例を大公開!」 https://shimisee.com/youtube-wp-dl/
  • くろぎ(株式会社LANY)「LANYがBtoBのYouTubeにテコ入れしてリード獲得数1.5倍&お問い合わせ数3.5倍に伸ばした振り返り」 https://note.com/kurogiworld/n/n25bd8abc7daf
  • コムデックAIラボ「BtoB企業はYouTubeをやるべき!オウンドメディアとの連携強化で問い合わせの増大に成功した事例から戦略・運用のポイントを解説」 https://www.comdec.jp/comdeclab/dxart-02/

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